単身赴任の生活費・その内訳は?夫婦でできるやりくり術を解説

単身赴任の生活費・その内訳は?夫婦でできるやりくり術を解説

「単身赴任する夫に生活費をいくら渡せばいいの?」とお悩みではありませんか?

単身赴任を機に始まる二重生活。

家計のやりくりに不安を感じる方もいるでしょう。

この記事では総務省の家計調査結果をもとに、家賃以外にかかる生活費の平均額を分かりやすく解説します。

赤字を防ぐ無理のない節約方法もご紹介するので、ぜひ最後までご一読ください。

単身赴任・生活費の平均は?(東京を含む大都市圏)

東京を含む大都市圏の一人暮らしでかかる生活費の平均値は89,765円です。

2019年10月~12月期の総務省の統計を参考に算出しました。

条件によって差が出やすい家賃は省いて計算しています。

内訳は以下のとおりです。

費目平均金額
食費43,536円
光熱費8,304円
通信費6,697円
家具家事用品4,104円
被服・履物5,985円
保険・医療6,708円
交際費12,431円
合計89,765円

(参考)e-stat 政府統計の総合窓口

単身赴任の生活費はいくらぐらい?

単身赴任・生活費の内訳

以下の費目に焦点を当てて、くわしく解説します。

  • 食費
  • 光熱費
  • 通信費
  • 交際費

食費

総務省の家計調査によると、食費は平均43,536円です。

そのうち外食費は平均13,082円。

慣れない一人暮らしにより、気軽な外食に頼る人が多いようです。

そのため単身赴任時は食費の支出額が高くなる傾向に。

ひと月を30日だとすると、1日あたり1,451円の計算になります。

光熱費

1ヶ月にかかる光熱費の平均額は8,304円。

電気、ガス、水道、それぞれの平均額はいくらなのでしょうか?

電気代

電気代の平均は4,140円。

季節によって料金が大きく変わるのが電気代です。

夏と冬は冷暖房を使用するため、電気代が高くなる傾向があります。

単身生活で気をつけたいのは「つけっぱなし」による消費です。

妻の目が行き届かないのをいいことに、電気をつけっぱなしにしてしまうことも多いようです。

大雑把な性格のご主人にはタイマー機能がある家電を選ぶなど工夫すると良いでしょう。

ガス代

ガス代はガスの使用量はもとより、都市ガスかプロパンガスかで金額に大きく差が出ます。

政府の統計ではガス代の平均は2,082円でした。

ただ、この金額は2種類のガスを合わせての平均値になります。

それぞれの平均額を見てみると…

都市ガス…2,263円

プロパンガス…5,280円

プロパンガスは都市ガスの2倍近く、ガス代がかかるのです。

水道代

1ヶ月にかかる水道代の平均は1,653円。

水道代は個人の生活習慣が大きく影響します。

出勤前にシャワーを浴びる人、夜だけ入浴する人など、入浴の頻度によっても当然金額は変わります。

支払いは2ヶ月に一度である点も覚えておきましょう。

通信費

1ヶ月にかかる携帯料金の平均金額は6,697円です(政府統計)

さらに利用するキャリアで細分化して平均額を見ると、

  • 大手キャリア(au、SoftBank、docomo)の平均金額は8,312円
  • 格安SIMでは4,424円

いずれも端末代を含めての金額です。

格安SIMの方が圧倒的に安いことが分かります。

自宅でもパソコンでインターネットを利用する場合には、別途利用料を見込む必要も。

無線タイプで3,800円~4,800円。

光回線の場合には4,200円~5,500円程度が相場のようです。

(参考)MMD研究所

交際費

1ヶ月にかかる交際費の平均金額は12,431円。

一人暮らしになると、交際費が増える可能性があります。

家族の目を気にする必要がなくなる分、つい羽を伸ばしがちになるのです。

週一回ペースで飲みに行き、毎月20,000円以上かかっていたケースも見受けられました。

業務後の付き合いが多い職場であれば、なおさら注意が必要かもしれません。

ご主人と相談して、あらかじめ予算を決めておくと良いでしょう。

【実例】東京で単身赴任中のAさんの場合

Yahoo!知恵袋にて、単身赴任をされている方に、生活費がどの程度かかっているかを聞いてみました。

東京で単身赴任中のAさんの生活費は下記のとおり。

費目金額
食費3~4万円
光熱費8,000円
通信費6,000円(インターネット含め)
交際費20,000円
日用品5,000円
その他10,000円
合計89,000円

おおむね平均額に近い合計額が出ました。

終業後のお付き合いが多い職場だったようで、交際費は20,000円と多めです。

インターネット設備が整ったマンションに住んでいたため、割安でインターネットを利用できたそう。

その他に計上されている10,000円は、主にNHKの受信料や新聞代、クリーニング代にその程度かかったと言います。

一例として参考にしてください。

夫の単身赴任・生活費はいくら渡す?【結論:〇万円が妥当】

結論、家賃以外の生活費としては100,000円あれば十分でしょう。

政府統計の平均額が90,000円程度でしたので。

とはいえ、社宅住まいで光熱費が会社持ちのケース、多忙のあまり外食に頼らざるを得ないケースなど、生活費の金額は人によって大きく異なります。

家庭の経済状況、会社から出る補助金額、ご主人の希望などを鑑みて、最適な予算を決めましょう。

寮生活の場合は少なくなる場合も

寮生活の場合は更に少なくすることもできます

ネット環境・食費なども会社が大きく負担してくれることもあります

生活費の渡し方も注意

毎月、振込をするという方も多いようです

同じ金融機関でまとめて口座を解説すると振込手数料は安くなりますが、振込手数料無料という金融機関も多くなってきています

単身赴任で生活費が足りない!赤字にならないためのやりくり術

単身赴任で生活費が足りない!赤字にならないためのやりくり術

二重生活は想像以上にお金がかかるもの。

「手当が出ても毎月赤字」という家庭も珍しくありません。

この章では単身赴任による赤字を防ぐために、無理なくできる節約術をご紹介します。

単身赴任生活における節約術

まずは単身赴任する夫ができるやりくり術を解説します。

住居編

できれば会社の寮や社宅を活用しましょう。

一般賃貸を自分で借りるより、格安で住めるケースが当然多いからです。

会社側が全額負担し、家賃がかからないケースもあるようです。

全額補助とまでいかなくとも、光熱費込み月1万円で住めたといった声も。

社宅の場合、設備が古かったり、セキュリティ面がイマイチだったりする傾向があります。

しかし節約効果は抜群です。

住まいの選択肢に社宅があるなら、社宅住まいを選ぶことをおすすめします。

食費編

できるだけ自炊してもらうのが理想的。

外食に比べれば当然食費を安く抑えられます。

とはいえ、節約にこだわるあまり、ご主人に負担をかけすぎてもいけません。

負担に感じさせない程度に自炊を促しつつ、遠方からでもご主人をサポートする工夫が必要なのです。

たとえば、以下の方法がおすすめです。

  • 冷凍野菜を大量にストックしておき、メインだけ調理してもらう
  • 妻が保存の利く料理を大量に作りクール便で送る→ご主人は温めるだけ

上記の工夫をすれば節約効果だけでなく、ご主人の健康面にも配慮できるでしょう。

通信費編

通信費を見直しましょう。

通信費には節約ポイントが潜むケースが多いのです。

見直しのポイントは以下の通り。

  • 現在のスマートフォンの契約内容を確認する。
  • MVNOへの乗り換えを検討する。
現在のスマートフォンの契約内容を確認する

スマートフォンの新規契約時に期間限定で入れた不要なオプションが、そのまま継続されていませんか?

不要なオプションを解約するだけで月300円~600円程度の節約が実現します。

また、携帯会社が推奨するオプションから外部のオプションに乗り換えて節約できるケースもあるでしょう。

今一度契約内容を確認することをおすすめします。

MVNOへの乗り換えを検討する

MVNOとは、格安SIMを提供する携帯会社のこと。

現在契約している携帯会社が大手キャリアなら、MVNOへの乗り換えを検討しましょう。

ぐっと通信費が安くなるかもしれません。

携帯キャリア大手3社の平均金額は8,312円だったのに対し、格安SIMの平均額は4,424円でした。

乗り換えた場合、2分の1程度まで節約できる可能性があるのです。

とはいえ、デメリットもあります。

MVNOはネットワーク回線が混雑すると、通信速度が遅くなる面もありますので、その点注意が必要です。

交通費編

帰省するたびにかかる交通費も悩ましいところ。

帰省費用の補助がない場合には、より賢く節約する必要があります。

節約方法は以下のとおり。

  • 新幹線は回数券を購入する
  • 航空会社の早割サービスを利用する
  • 料金が割安な夜行バスを利用する

金券ショップなら、数百円から1,000円程度安く購入できる可能性もあります。

節約のために一度覗いてみると良いでしょう。

無駄遣いを防ぐ生活費の管理方法

無駄遣いを防ぐ生活費の管理方法

「単身赴任する旦那の無駄遣いが心配」という方こそ、生活費の管理方法には工夫が必要です。

おすすめの管理方法をご紹介します。

単身赴任用の口座を作る

普段利用するメインの口座とは別に、ご主人の生活費用の口座を作りましょう。

ご主人が給与口座から直接引き出せるようにすると、必要以上に使ってしまう可能性があるからです。

ご夫婦で決めた金額を毎月ご主人の口座へ振り込みましょう。

無駄遣いを防ぐために、使いたくても使えない仕組みを整えることが重要なのです。

通帳とキャッシュカードをそれぞれが持つ

単身赴任用に口座を作ったら、ご主人がキャッシュカードを持ち、奥さんが通帳を管理することをおすすめします。

妻が通帳を管理すれば、口座の動きを通帳で確認できるからです。

とくにゆうちょ銀行は使い勝手が非常に良いですよ。

どこの地域にも支店がありますし、いつでも手数料無料で現金を引き出せるので。

生活費の支払いにはデビットカードを利用する方法も

生活費の支払い用にデビットカードを利用されるのはいかがでしょう?

デビットカードとは、直接口座から支払いができるカードのこと。

口座残高以上の金額が使えないため、無駄遣いを防げます。

国際ブランドのVISAやMastercardのデビットカードなら対応店舗も多くあります。

「クレジットカードを渡すと使いすぎそう。」

という方はデビットカードの利用を勧めると良いでしょう。

Amazon、楽天市場などのネットショッピングにも利用できます。

単身赴任にかかる生活費(家賃以外)の平均は約9万円(まとめ)

単身赴任にかかる生活費とその内訳について、ご説明しました。

東京を含む大都市圏での一人暮らしにかかる生活費(家賃以外)の平均額平均値は89,765円。

この数値を基準にご主人にいくら生活費を送るのか話し合うと良いでしょう。

また会社から補助がどの程度出るのか、しっかり確認する必要があります。

手当の金額は会社によって、まちまちだからです。

法的に義務づけられているものではないため、補助がない場合もなかにはあります。

就業規則を見直すなどして、手当の有無、支給額をよく確認してみてください

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余計な費用がかかるということもありません