賃貸を安く借りたいのなら、あえて予算を少し下げましょう。と言うのも、物件会社に予算を伝えた場合、「予算未満の賃貸」を勧めてもらえることはあまりありません。
「予算未満の賃貸」でも満足できる場合があるからこそ、あえて予算を従来のものよりも少し下げてもらいたいのです。
■物件会社は「上中下」の価格帯で、賃貸を紹介する?
予算に対して、「上中下の価格帯で賃貸紹介をする物件会社は多い」と言うことができます。つまり、予算をもとに賃貸を探してもらう場合、三段階ほどの価格帯の物件を紹介されることが多いのです。
そこで、厄介になるのが、「下の価格帯」の賃貸であっても、基本的には「予算と同額程度のもの」しか紹介されないということです。つまり、予算をもとに賃貸を探してもらう場合は、「予算よりも安い賃貸」が紹介される可能性が低いのです。
予算未満の賃貸であっても、快適に住める場所があるかもしれませんよね。しかし、予算を伝えた以上は、そんな快適に住める場所は紹介されにくいという悲しい現実があるのです。
◇「上の価格帯」…予算よりも明らかに高い賃貸
物件会社に行って予算を提示すると、それよりも明らかに高い賃貸を勧められることが多いものです。例えば、「予算は月額8万円」と伝えた場合、「月額10万円以上の賃貸」を勧めてくることもザラにあります。
そして、そんな「上の価格帯」の賃貸を勧められるときには、住むにあたって得られる様々な利点などを教えてくるものですよ。例えば、「このマンションは予算外にはなりますが、部屋が多いので物置としても利用できます!」といった具合にですね。
それこそ、物件会社のスタッフの営業トークは長けているため、「予算を大幅に超えるけど住んでみようかな」なんて思ってしまうものです。
◇「中の価格帯」…予算よりも少し高い賃貸
ただ、それでも「上の価格帯」の賃貸は、予算よりも明らかに高いわけです。そのため、多くの人は、「魅力的な部屋だけど諦めよう」となります。
そこで、次に紹介されるのが、「中の価格帯」の賃貸で、予算を少し超えるくらいのものになります。だいたい、「予算は月額8万円」と伝えた場合は、「月額9万円程度」の賃貸を勧められるといった感じです。
もちろん、「中の価格帯」の賃貸を勧められる際にも、素晴らしい営業トークによって、「住みたい」と思ってしまうことでしょう。そして、「月1万円高いくらいなら…」などという心理が働き、実際に契約をしてしまう人は多いのです。
◇「下の価格帯」…予算と同額程度の賃貸
ただ、それでも「中の価格帯」の賃貸は予算よりも高いわけですから、契約をしない人も多いわけです。そこで、ようやく紹介されるのが「下の価格帯」の賃貸で、予算と同額程度のものになります。
もちろん、予算と同額程度の賃貸を勧められるわけですから、ほとんどの人は契約することになるでしょう。ただ、事前に「上の価格帯」と「中の価格帯」の賃貸を、紹介されているわけです。そんな中で、「下の価格帯」の賃貸を契約するわけですから、少し惨めな思いをすることになるでしょう。
■予算よりも安い賃貸を紹介されることは少ない
物件会社が紹介してくる「下の価格帯」の賃貸ですら、予算と同額程度のものなわけです。つまり、物件会社に予算を伝えた場合、「予算よりも安い賃貸は紹介されにくい」と考えられるわけですね。
やはり、物件会社側も利益を出したいため、少しでも高い賃貸契約をしてもらいたいのは当たり前です。だからこそ、「予算よりも安いが快適に住めそうな賃貸」があるとしても、それを紹介してくる可能性は低いのです。
■賃貸を安く借りるために、伝える予算を下げてみよう
あえて下げた予算を物件会社に伝えることで、より安い賃貸を紹介してもらえる可能性が高まります。
例えば、本来の予算が月額8万円の場合は、あえて「予算は月額7万円です」と伝えてみるのです。そのようにすれば、「中の価格帯」の賃貸を紹介してもらうときには、「月額8万円程度のもの」を提案してもらえるでしょう。そして、「下の価格帯」の賃貸を紹介してもらうときには、「月額7万円程度のもの」を提案してもらえるはずです。つまり、伝える予算を下げれば、本来の予算が月額8万円である中でも、「月額7万円程度の賃貸」の内覧などができるわけですね。
このように、安い賃貸も契約候補にできるからこそ、物件会社に伝える予算は下げてみることをオススメします。
■まとめ
多くの物件会社は、安いものでも「予算と同額程度の賃貸」しか紹介してきません。だからこそ、安い賃貸も契約候補にしたいのなら、物件会社に伝える予算は低めにすべきなのです。
例えば、本来の予算が、月額8万円であるとします。この場合、「月額8万円」と言ってしまうと、安くても「月額8万円の賃貸」しか紹介されません。一方で、「月額7万円」と言ってしまえば、本来の予算が月額8万円の中でも、「月額7万円の賃貸」を紹介してもらえるかもしれないということです。