賃貸に住んでいると、何かしらものを傷つけてしまったり、壊してしまったりすることがあるのではないでしょうか。
そのような状況に陥ってしまった際、どのような行動を取るべきなのかしっかりと確認しておく必要があるのです。
今回は、起こりやすい洗面台が壊れてしまった際に取るべき行動や火災保険で無料で直す対処法を解説していきます。
洗面台を割ってしまったらするべきこと
まずは、洗面台を割ってしまって一番にやるべきことを解説します。
すぐに大家や管理人に連絡する
洗面台を割ってしまった際は、ひとまずすぐにその賃貸を運営している大家や管理人に連絡しましょう。契約書に、壁やものを壊してしまった際にすぐに報告する義務が記されている場合があります。
洗面器には陶器が使用されており、陶器は老朽化で割れてしまうようなことは非常に稀です。そのため、洗面器が割れたときのほとんどが、何かものを落としてしまったり、ぶつけてしまった際の衝撃によるものかと思います。
その場合は基本的に自己負担になることがほとんどですが、状況や大家、管理人によって変わってきますので確認が必要です。
応急処置の方法
洗面台を交換する際は、一人で作業をするわけではなく、業者を呼んで交換することになるかと思います。その場合は、当然ですが交換までに時間がかかってしまいます。
水回りは生活する上で必須な場所です。そのため、交換するまでの間は何か応急処置を施して使用する必要があるのです。
応急処置の方法は非常に簡単で、近くのホームセンター等に売っている陶器用のボンドや、水漏れを防ぐためのコーキング剤を使用して割れた部分を防げば問題ありません。
いずれにせよ1000円以下で買えるものがほとんどなので、すぐに応急処置しておきましょう。
交換に値段ってどれくらいかかるの?
洗面台を割ってしまった際は、基本的には全額自己負担となってしまいます。
洗面台の交換には、大きく分けて「本体の料金」と、壊れた洗面台の処分費、排水・給油給水配管の接続、設置費などを合わせた「手数料」の2つの費用が必要になります。
本体の価格は、もとの価格や設置年数にもよりますが3万円~6万円ほどが妥当です。
手数料に関しては、依頼する業者によってさまざまですが、基本的には2万円~5万円くらいになります。因みに依頼する業者は、大家や管理人が指定してくれる場合と、自分で探さなければいけない場合がありますが、前者のほうが安く済むことが多いです。
本体の料金と手数料を合わせると、総額5万円~10万円ほどかかってくるということになります。
もちろん、あくまで目安なのでどれだけの値段を支払わなければいけないのかは直接大家、管理人に聞く必要があります。
安くなる場合
壊してしまったとはいえ、安く見積もって5万円は流石に簡単に払える金額ではありません。できるだけ安く済ませる方法はないか、安く済む場合はどんな時なのかを確認しておきましょう。
自分で交換はトラブルの元
ご自身で業者を呼んだり、自分で直してしまう方もいらしゃると思いますが、安易に自分で交換してしまうと退去時や水漏れ事故などがあった場合に責任がかかる事もあります
退去時にルームチェックが管理会社や家主立ち合いで行われます
その際に全く違う洗面台があると、原状回復費用として別途請求されてしまいます
また、御自身で直した洗面台の接続部分から水漏れが起こってしまった場合、損害請求される可能性もあります
交換する場合は必ず管理会社、家主に通達してからにしておかないと、大きなトラブルに発展する可能性があります
火災保険に入っていた場合
賃貸を借りる場合は火災保険に加入する場合がほとんどになります
「火災」保険ではありますが、洗面台を割ってしまった際でも適用することが可能になってきます。
火災保険の証券で借家人賠償責任補償に加入しているのかを確認するようにします
賃貸の火災保険には火災時の保証だけでなく、入居者が借りているお部屋の物を壊したときに補償が受けれる借家人賠償責任補償に入っています
火災保険を適用させてお金を受け取るためには、「破損した洗面台の写真」が必ず必要になってきますので、応急処置をする前に破損部分は必ず写真を撮っておくようにしましょう。また、適用期間は3年となっているので、3年以内であればお金を受け取ることができます。
もちろん、割ってやろうという意思のもと、洗面台を破損していたら適用外になりますが、意図しておらず突発的な事故でしたら保険適用内となります。
入っている火災保険の内容にもよりますが、一万円ほどで済んだという方や、中には家財の補償が付いていたおかげてむしろプラスでお金を貰ってしまった。なんてこともあります。
火災保険で洗面台を割ってしまった場合は故意過失でないことが条件になります
火災保険会社に確認する場合の手順について確認しましょう
①被害状況を確認
- 被害箇所が確認できる写真
- 被害が発生した日時
- 火災保険の証券を用意
②火災保険会社の事故報告に電話
火災保険会社には事故報告できるサポートセンターを用意されています
保険証券に書かれている連絡先に電話してみましょう
申請可能かどうかを確認します
大家や管理人と交渉した場合
基本的には自己負担となりますが、交渉次第でいくらか負担してくれる場合もあります。賃貸に済んでそれなりの年月が経っていたり、大家や管理人と仲が良かったりするならば、交渉の余地はそれなりにあるといえるでしょう。
また、その洗面台の設置年数が何十年も経っていた場合も、負担を安く済ませてくれる場合があります。
ボウルのみの交換の場合
一体型の洗面台の場合は、本体全てを取り替えなければいけないため、やはり値段も跳ね上がってしまいます。しかし、洗面台の商品や状況によっては、ボウルのみの交換で済む場合があります。
これも詳しくは、大家や管理人の指示に従うようにしましょう。
まとめ
今回は、賃貸の洗面台を壊してしまった際に取るべき行動や、交換にどのくらいの値段がかかるのか解説しました。
洗面台に使用されている陶器は、一見割れにくそうに見えますが、何か硬いものを落とした際は案外割れやすくなっています。
そのため、普通に生活していても割ってしまうことがあるかと思います。そんな際は、ぜひ今回解説したことを参考にしてみてください。