UR賃貸住宅ではペット可能な住宅とペット禁止の住宅があります
ペット飼育可の住宅をUR都市機構ではペット共生住宅としています
ペット共生住宅には散歩から帰ってきたときにペットの足を洗える足洗い場や汚物を処分できる施設があります
UR賃貸のペット飼育について
UR賃貸住宅ではペット飼育できる団地はペット共生住宅に限られます
ペット飼育できる住宅はUR賃貸の公式ページで確認することができます
ペット飼育できる団地 |
ペット共生住宅の設備は充実
■ ペットエレベーター
ペットが同乗している時にペットボタンを押すとペットが現在エレベーターに乗車していることを他の階でまっている住人さんに知らせることができます
同じペットが同乗しなくて済んだり、他の住人さんのペットと同乗したくない場合には非常に有効です
■ 足の洗い場
散歩から帰宅する時に団地の共用部に設置された洗い場を利用することができます
ご自宅に入る前に足が洗えるのはペット共生住宅の特典です
■ 汚物流し場
ペットを散歩中に排出した糞などを自宅に帰る前に捨てることができます
ペット共生住宅に入居する条件とは
ペット共生住宅に入居するには必要書類を揃えなければいけません
犬の場合の必要書類
❶UR賃貸所定のペット申請書
❷大きさを確認できる書類(血統書・獣医師の所見書)
❸狂犬病以外の感染症について1年以内に実施した証明書
❹飼育できなくなった時の引き取り人届
❺盲導犬はUR賃貸都市機構に確認してください
猫の場合の必要書類
❶UR賃貸所定のペット申請書
❷避妊または去勢手術済の証明書
❸マイクロチップ注入済みの証明書
❹誓約書(入居前に❸❹が完了していない場合、入居後の対応として誓約書が必要です)
❺感染症について1年以内に予防接種をした証明書
❺飼育できなくなった時の引き取り人届
飼育できるペット(犬・猫)
10キログラム以下の抱きかかえることができる大きさになっていて、犬猫どちらか1頭だけになります
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■ハムスター・小鳥・爬虫類は飼育はできるの?
ペット共生住宅でハムスター小鳥爬虫類などは申告することなく飼育することができます
■水槽で金魚や熱帯魚は飼える?
ペット共生住宅で飼育する場合は特になにも申告することなく飼育することができます
■黙って飼育すると
⇒強制退去通知(内容証明郵便)
⇒現状復旧費用を請求される(高額になることも多い)
負担額が多くなるのが建具です
ドアや柱を変えるとなると数十万単位のお金がかかってしまいます
そのほかにペット臭です
ペット臭を取るためにすべてのクロス交換、フローリング交換を求められることがあります
入居者と家主の原状回復費用のトラブルを回避するために、国土交通省が『原状回復のガイドライン』を作成しています
ガイドラインは両者が裁判になったときの判例を基に作られていますが、ペット禁止で飼育された時のクロスの全面交換などは減価償却に関係なく請求が認められています
臭いの強いペットの場合は特に注意が必要です
なぜ、バレる?
■鳴き声
ペットの鳴き声は近隣住民からの家主への苦情でわかることが多いです
特にバレる可能性が高い理由です
そのほかにもいろいろなところでバレることがあります
- 外から窓際でいる猫でバレる
- 猫が逃走してバレる
- 飛び跳ねる音でバレる
- 臭いでバレる
- 泣き声でバレる
- ゴミに猫の音入れの砂を入れてバレる
- 定期検査でバレる
- 複数で飼育することでバレる
散歩をさせない猫ですが、黙って飼育していると色々な場面でバレる傾向が非常に強いです
■犬を飼った時のトラブル
犬を飼育した時は散歩に連れて行くと他人にみられてしまうという事情があるために、運動不足やストレスで鳴き声やドタバタしてしまい近所から苦情が来ることが多いです
最近では建築コストを抑えるために、外観は鉄筋コンクリート・鉄骨造りに見える立派なアパート・マンションが木造ということもよくあります
木造住宅の場合はかなり音が響いて近所に迷惑をかけてしまいます
■猫を飼った時のトラブル
ペット飼育の中で一番トラブルになりやすいのが猫です
理由はニオイと柱や建具に対する傷です
猫の習性上、爪を研ぐ癖があり柱や建具で爪を研ぐとボロボロになります
退去時には建具交換、柱交換など高額な請求が来る可能性が高くなります
去勢していないオスの猫のおしっこはアミノ酸の一種『フェリニン』が空気に触れると『チオール』という特異な悪臭を発生させます
臭いが取れないという理由でクリーニング費用やすべてのクロス交換、建具交換を求められとんでもない金額を請求されて裁判で争うことも過去よくある話です
猫の場合は猫を飼ってもいいという許可がない賃貸では絶対飼わないほうがいいと思われます
原状回復費用の現実!違約金の相場とは?
ペットを黙って飼育した時の現実は高額になるケースが多くあります
間取 | かかった費用 |
---|---|
1R(20㎡) | 30万円~50万円 |
1LDK(30㎡) | 50万円~60万円 |
2LDK(50㎡) | 60万円~70万円 |
3LDK(65㎡) | 70万円~80万円 |
あくまでも目安の金額になりますが、ペットを飼育することで大きな代償を支払う可能性もあります
単価については各管理会社が依頼するリフォーム会社によっても価格が変わりますので一概には言えませんが、広くなればなるほど補修費は高くなる可能性があります
⇒違約金『原状回復費用』について
■傷の補修費用
建具交換は非常に高価になります
柱の傷を修理する場合リペア補修といって専門業者に傷がわからないように特殊な補修を行います
一か所を直すだけで数万円の補修費がかかります
部分補修ができないぐらいに全体で傷や穴がある場合は交換ということになります
- フローリング張替え費用⇒6帖で7万円~10万円
- ドア1枚交換費用⇒8万円~10万円
- 1部屋のクロス交換⇒6万円~10万円
- 柱の交換⇒5万円~12万円
■臭いの補修費用
ペットを飼育することで建具や壁紙に臭いが付着します
その付着をオゾン消臭で脱臭と除菌を行います
3万円~8万円
と部屋の大きさによっても変わってきます
■畳の交換費用
通常畳は表替えということで表面だけ変えるリフォームを行います
ペット飼育をしている部屋の畳は臭いや傷みが酷い場合、新しい畳に交換する場合もあり、高額になります
リフォーム内容 | 相場(1枚当たりの値段) |
---|---|
表替え | 3,000円~9,000円 |
新調 | 8,000円~23,000円 |
畳を高いリフォーム会社で交換すると6畳の部屋で12万円以上かかってしまいます
■壁紙の張替え費用
壁紙はよくトラブルになります
通常は汚した箇所や傷めた箇所だけのリフォームになりますが、ペット飼育していた部屋の場合は家主さん・管理会社によっては部屋全面の壁紙交換費用を請求されることもあります
理由としては臭いがついているから交換しないと次に貸せないといわれてしまいます
⇒家主・管理会社次第で金額は変わる?
■家主さんはいろいろ
- 厳しい家主さん
- 争う気が満々の不動産会社所有の賃貸マンション
- 高額なリフォーム会社に依頼する家主さん
■管理会社と町の不動産会社の対応
- 管理に厳しい不動産屋
- ルームチックが適当な管理会社
外からではわからない賃貸マンションの所有者と管理システムによって、対応はガラリとかわります
黙ってペット飼育した時退去時は?
■掃除をして芳香剤・空気清浄機で誤魔化す?
ルームチェックをするときに、ペット飼育をしていたお部屋に行くとペット臭がどうしても気になります
入居者さんに確認して『ペット飼育していましたか?』
と質問をさせていただきます
『飼育していない』と言われてしまうとそれ以上なかなかいうことはできません
建具の傷やペットの毛がなければなかなかわかりにくいものです
■バレたらそれを口実に高額請求の可能性も
ペット飼育をネタに高額請求をする不動産会社も稀にいます
禁止されているマンションでペット飼育するという負い目から原状回復以上の請求に対して支払いする必要はありません
復旧単価が高くないのか?
など必ず明細を確認することをおすすめします
関連記事:【UR賃貸の原状回復費】退去する時にいくらかかる?
■除菌・消毒費用がかかる
■原状回復費用の見積もりを出してもらう
■国土交通省のガイドラインで原状回復費用と自然損耗の違いを確認
■立ち合いを必ずする
■立ち合い時に写真・動画を撮影させてもらう
■復旧費の単価の確認
まとめ
UR賃貸住宅のペット共生住宅は提出書類も多いため安心してペットライフを楽しむことができます
ペット棟はほとんどの方がペットを飼育されていますので、ペット嫌いという方がまずいないと考えてもいいかもしれません
よく、ペット不可のお部屋でペットを飼育される方がいますが、絶対辞めてもらいたいです
入居者にも大きな負担がきます
また、家主さんはペット不可でお部屋を貸しているのにペットを飼われていたという事実は受け入れがたいものです
つまり、契約違反の行為になります
ペット飼育可の賃貸は通常募集で入居率が落ちている住宅が多いのが実情です
■ お得にUR賃貸にご入居できる
当社ではUR賃貸へのお引越しを考えている方にお得なサービスをご提供させていただいております
入居前に当社でお部屋の仮予約をしていただき、書類をUR賃貸にご提出してご入居いただきますとご入居お祝い金として家賃1か月分のキャッシュバックを行っています
余計な費用がかかるということもありません