UR 賃貸の初期費用は保証金(家賃2か月分)・日割り家賃・共益費だけです
敷金は解約時の原状回復費を差し引かれて戻ってきます
原状回復費用の査定は国土交通省が出しているガイドラインをもとに計算されます
退去時の負担区分原状回復費用についてはどのように査定されるのか?
UR 西日本支社館内で退去されたお客様の平均負担額は41000円でした
平均費用になりますので、入居期間やお部屋の傷み具合なども違います
現在の退去費用がどれぐらいかかるのか
また、退去費用を抑える方法についてまとめてみました

入居者負担区分とUR賃貸住宅の負担区分

ur 退去費用の相場
UR 西日本支社館内で退去されたお客様の平均負担額は41000円です
地域によっても原状回復費用は3万円~5万円ぐらいのようです
どのように計算されるかというと国土交通省の原状回復のガイドラインを元に入居者が負担する費用と家主(UR都市機構)の負担する費用が計算されています
国土交通省のガイドラインとは
賃貸の退去トラブルは消費者センターでの相談件数第3位です
賃貸の退去でトラブルになることは珍しくないです
そのため、国土交通省が原状回復のガイドラインで判断するように指導しています
ただ、義務というわけではないので利用する会社と利用しない会社があるのも事実ですがUR賃貸住宅の場合は利用していますので、あまり納得のいかない請求はされないと考えても大丈夫です
- 入居者の故意過失→入居者負担
- 経年劣化→家主負担
と明確に線引きされています
例えば
- 落書き→入居者負担
- ペット飼育→入居者負担(全室クリーリング)
- 床の凹み・家具の跡→家主負担
になっています
UR都市機構ではこのガイドラインが使われていますので、借主も安心できる基準で退去費用が計算されます
入居者に負担してもらう必要のあることは明細が作られて、敷金から差引されます
ガイドラインによる入居者負担区分
湿気が多い部屋で換気不足やエアコンの水滴などでクロスにカビが生えてしまうなどの入居者負担になります
また、タバコを部屋で吸う方は退去費用が高くなる可能性があります
- 畳のタバコによる焦げ跡
- 重量物による畳の床の椎変形
- クレヨンやマジックによる落書き
- タバコのヤニによる黄ばみ
- エアコン用のスリープのキャップや部品の紛失
- 設備の破損・へこみなど
- キッチン・浴室・洗面化粧台などは通常の清掃を怠ったために汚れたもの
- 浴室のカビ
- 鍵の紛失
- キッチンの油の汚れ
ガイドラインによるUR都市機構負担区分(家主負担)
- 日常の日焼
- 擦り傷
- 襖などの手あかや通常の汚れ
- クロスのテレビの電気焼けやポスターと日焼け
- 取り付けビスや止水栓のサビ・金物の汚れ
UR賃貸住宅の費用負担は民間住宅に比べて割安に設定されていることが多いです


退去までの流れ

退去する場合は退去する日の14日以上前までに賃貸住宅貸借契約解除の届けを管理サービスに持って行きます
※(賃貸住宅貸借契約解除)は契約時に契約書などと一緒に入っています
① 日程調整
② UR賃貸担当者が住宅の修理負担額を査定
③ お客様の査定の結果を記載した空家修理費負担額請求書を渡されます
④ 退去した次の月に保証金2か月から修繕費用が差し引かれたものがお振込みされます
UR 賃貸住宅で退去費用を抑えるためには
釘と虫ピンの穴では違う

国土交通省の指針によると、虫ピンの穴程度は入居者に請求することはできないとしていますが、釘穴の場合は入居者負担になります
汚れなどで日焼けやテレビ・冷蔵庫などの裏につく電気焼けはUR賃貸の負担区分になりますので、そのままにしておいてもいいですが、汚れが取れるものは取っておきましょう
虫ピンと釘 ⇒ 釘は入居者負担になる可能性が高い
ペット飼育違反 ⇒ すべての部屋のクリーリング費用を請求される可能性が高い
住んでいる時の注意点
キッチンの油汚れに注意
特に、キッチンの油汚れは去の掃除で落ちることは非常に困難ですので、入居中から小まめに掃除や防カビのグッツを使っておくことで大きく汚れることはないと思います
子供さんが落書きをしたりとか建具などを傷つけたりとかするのではなく丁寧に扱うことが大事です
浴室のカビに注意
入居者には難しい言葉になりますが善管注意義務(ぜんかんちゅういぎむ)といって、お部屋の中のことについてはもし、ご自身が原因という訳ではなく自然になってしまうことについても責任が発生します
お風呂場で特に注意したいことがカビです
カビが発生しているお風呂は入居者が管理、つまりカビを取ることが入居者の責任ということになります
退去時にカビが発生したままで返却すると、大きな費用請求を受けることになります
日頃からカビが発生しないように、換気や掃除を行うことが大事になります
家具の重みなどでへこんだ場合などは費用負担にはならないですがあまりにも形が変わる程度の凹みになると請求される可能性があるのであまり重いものを畳の上であったりフローリングの上には置かないようにしましょう
原状回復不要の入居者も
以前、UR賃貸住宅をご紹介させていただいたお客様からお礼のお電話をいただきました
家を改装している間の仮住まいとして、UR賃貸住宅に4か月お住まいになられてなんと費用は一切かかりませんでしたとお喜びの声でした
お客様には『綺麗に使ってくださいね』『天ぷらはしないでくださいね』と仮住まい中のアドバイスはさせていただきました
お引越し前の掃除も綺麗にされたということでした
UR賃貸のルームチェックの方も非常に綺麗ので驚きましたとのことでした
綺麗に使うことに越したことはありませんね
ur 退去費用で高額請求される可能性は?
以前はUR賃貸の退去費用に納得されない方もいらしゃいました
ただ、近年お客様からお話を聞く限りでは『思っていたより安かった』というご意見が多いように思います
民法改正により更に入居者と家主の負担について厳密化されてきています
- 高額請求される場合は黙ってペット飼育をしていた
- 設備を破壊した
- 勝手にリフォームしていた
- 掃除を一切していない
などの理由があるものが多いようです
まとめ
退去時のルームチェックは緊張しますが、担当者の部屋の第一印象が重要ですので特に玄関・水回りなどは念入りに掃除をします
入居時しはらった敷金は解約時の原状回復費を差し引かれて戻ってきます
原状回復費の査定では国土交通省が出しているガイドラインをもとに計算されます
査定は国土交通省が出しているガイドラインを元に計算されます
原状回復費を安く抑えるには、
- 油汚れやカビは綺麗に落とす
- 傷・穴などは補修する
ことでできる限り借りた時の状態に戻すことで費用を抑えることができます
